画像から背景を取り除く
プレゼンにおいて、画像(写真など)を利用することは多いでしょう。訴えたいことをより直感的に伝えるためにはイメージは不可欠です。
とはいえ、不必要な背景などが邪魔をするケースもあります。
その場合は、画像専用ソフトで背景を取り除く方法もあるでしょう。でも待ってください。実は、Microsoft PowerPoint も Apple Keynote も画像の背景を取り除く機能が標準搭載されています。
PowerPoint での実施
以下、PowerPoint 2016 for Mac での操作をお伝えします。基本的に他のバージョン、Windows 版でも操作は同じです。
まずは、PowerPoint のスライドに画像を貼り付けます。ドラッグ&ドロップまたは、画像の挿入で実施できます。

あとは、お好みの画像を組み合わせましょう

直感的で即実施

次に画像を選択した状態で、リボンの「図の書式設定」をクリックします。

一番左にある「背景の削除」をクリックします。

すると、以下のように選択している画像が変化します。

「背景の削除」について説明がでていますので、これに従います。

さか、読んでみましょう。はい、とてもわかりづらいですね。実際にやってみましょう。

範囲の枠を広げたり、縮めたりして、全面にしたい(=くりぬきたい)画像を操作します。すると、削除される背景部分(紫色になっている部分)が変化していきます。まずはこれで粗方、くりぬきたい部分がくりぬけるように調整しましょう。
これだけで背景を削除できてしまうケースもあります。でもうまくいかないこともあるでしょう。でも安心してください。このあと微調整が可能です。
どう微調整するかというと、画像にマウスカーソルをもっていきます。紫色になってしまっている部分(=削除対象)を対象から外したい場合は、ホバーしたマウスカーソルが「+」になっていますので、線を引く要領でクリック&ドローしましょう。すると、くりぬきたい箇所として復活させることができます。

誤った場合や、意図した通りにならなかった場合は、undo または、点線のところにマウスをもっていくと「×」がでますので、その状態でクリックするとなかったことにしてくれます。
さて、同様に背景として削除したい領域は、マウスをホバーすると「ー」になりますので、そのまま線を引く要領でクリック&ドローしましょう。先ほどと同様ですが、背景としてくりぬき紫色になります。

こちらも同様に undo または、マウスホバーで「×」になったところでクリックするとなかったことにしてくれます。

背景を変えると意図した雰囲気に変わります。


Keynote での実施
Keynote では Apple ならではの直感的な操作で同様のことが行えます。まずは、スライドに画像を挿入します。

次に、画像をクリックして選択し、「フォーマット」をクリックします。

さらに、「イメージ」をクリックします。するとそこに [インスタントアルファ] というボタンがあります。

このボタンをクリックします。


PowerPoint と違い、Keynote では色を起点として背景色を選択します。類似カラーの場合はドラッグする(範囲指定みたいなもの)とあるとおり、まったくの同じ色でない場合は、ドラッグすることでそれっぽい色を根こそぎ背景色にすることができます。


類似色を選択し、マウスを離すと背景色が削除されたのを確認できます。

あとはこの繰り返しです。といっても直感的に消したい部分をドラッグしていくだけです。
19:00 から生放送です。タレントの田原彩香さん(@0301Tahara)とご一緒!! 今回が最終回です。( ; ; ) https://t.co/FdYQt47cxY #schoo pic.twitter.com/FBsmyt04lS
— 長沢 智治 @ 新刊『More Effective Agile』予約開始! (@tnagasawa) May 22, 2017
vv
実はこのツイートは、5/22 のスクーでの生放送の直前に MC のタレント田原彩香さんと写真を撮ってその場で、Keynote で背景削除してスライドタイトルに貼り付けたものでした。本番直前にさらさらっと実施しました。
スクーのスタジオは、グリーンバックになっており、放送をご覧いただいた方はわかると思いますが、スライドや授業風景を合成して映像を提供してくれています。
なので、今回のように背景を削除するのもとても楽々。
4年以上前に PowerPoint で実際にやってみた動画がありますので、自分でやるのが面倒だけれどみてみたい方はこちらをどうぞ