カンバン
ここでいうカンバンは、開発手法としてのカンバンです。プルシステムと完了の定義、WIP制限によりプロセスを円滑化させるやり方です。カンバンについてもっと知りたい方は、以下の書籍がおすすめです。- Adaptive Code – C#実践開発手法 第2版カンバンだけを扱った書籍ではありませんが、1章使ってカンバンを解説しています。長沢監訳書籍です。
- 今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメントMicrosoft の XBox での導入実績のある著者がカンバンを解説しています。長沢監訳書籍です。
- カンバン仕事術カンバンについて丁寧にストーリーで解説している良書です。
カンバンアンチパターンとツール
カンバンを模したツールはたくさんでています。Trello や Jira など、カンバンをうたっているものが多くありますが、この開発手法としてのカンバンを実践するにあたってはこれらのツールは実は不十分なのです。ほとんどのツールが、カンバンといいながら、単なるビジュアルボードにすぎません。これを「カンバンに対応したツール」とか「トヨタのかんばん方式が実践できる」とか言っているならば速攻でツッコミをしてあげてください。おそらく意味をわかっていないで言っているのでw先に紹介した書籍『今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント』の著者が「カンバン アンチパターン」を執筆しています。これを日本語でも読めるようにしてあります(監訳は長沢が担当しました)。多くのツールが、ここでのビジュアルボードとWIP制限のみに対応しています。これだけでカンバンに対応していると言っています。しかし、プルシステムとして機能するためのカラムにおける Doing と Done の明確な区別と完了の定義、それによるWIP制限が搭載されていないと、カンバンにはなりえません。Azure Boards
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。Azure Boards は、この点で、カンバンに準拠できる機能を有しています。それは、各カラムに Doing と Done で分割する設定をもっているからです。

